ライターの仕事道具は?インタビュー取材に必要なもの【プロのツール】

インタビュー取材にかかわる人は企画によってさまざまです。
ライター1人で取材へ行くこともあれば、編集者やカメラマンが同行する場合もあります。

タレントへの取材撮影では、スタジオなどを使って、お抱えのスタイリストやヘアメイクがいて、タレントの事務所マネージャーがいたりもします。

ここでは、そんなさまざまあるインタビュー取材のうち、特にフリーランスライター(個人のライター)としてインタビュー取材をすることになった人向けに、そろえておきたい仕事道具をご紹介します。

フリーランスライターの仕事道具(プロライター向け)

さっそくですが、プロライターとして取材や原稿作成をするなら、「これだけはそろえておきたい!」という仕事道具をご紹介していきます。

ライターの仕事道具&プロライター向け、と言いながらも、家庭用のサービスを利用できたり、ネット通販、コンビニや家電量販店、ホームセンターなどでも手軽にそろえられるものばかりです。
また、インタビュー取材だけの用途ということもなく、普段使いしているものをそろえればOKです。

基本の仕事道具

  • ノートパソコン
    原稿を書くのに不可欠な道具です。とはいえ、インタビュー取材の現場へ持って行くかどうかは人それぞれ。立ったままで取材をする現場もあるので、常に持ち運ぶかどうかは必要に応じて考えましょう。
  • メモ帳・ノート
    インタビュー中にポイントや話の流れをメモにとっておくと、あとで原稿を起こすときのガイドラインになります。好き好きですが、私はA4サイズのノートが安いし使い捨てができるのでおすすめです。
  • 筆記用具(黒ボールペン、赤ボールペン)
    メモをとるためはもちろん、資料の重要なポイントをメモしたり、名刺のない相手に名前を漢字で書いてもらったり、と用途はさまざまあります。
  • ICレコーダー・ボイスレコーダー
    インタビュー内容をメモと頭の中で整理するタイプのライターさんもいますが、私個人的には、何かあったときに聞き返せるレコーダーは必須アイテムです。
  • スマートフォン
    ICレコーダー代わりにもなりますが、私は録音目的では、ほぼ使いません。現場で相手が用意してくれた資料、商品、メモ書きを写真でとっておく時に役立ちます。
  • 時間が分かる腕時計など
    インタビュー取材は時間が決まっています。ペース配分や残り時間を確認するとき、いちいちスマホをチェックしていたら、相手にも失礼で、インタビューの流れを邪魔してしまいます。腕時計でさりげなく確認するのがおすすめです。机があれば、腕から外して机の上に置いてしまうのもアリです。
  • 名刺
    フリーランスなりたての方に多いのが「名刺がまだなくて」「ちょっと切らしていて」というケースです。名刺は相手に自分の素性が伝わることをはじめ(ビジネス的には重要!)、変わった名字や気になる住所であれば、話のネタにもなります。また何かのきっかけで仕事をいただける可能性もあるため、必ず常に10枚くらいは持っておきたいところです。
  • 取材資料をプリントしたもの
    インタビュー取材前にメールで受け取った資料は、デジタルのままではなくプリントして用意しておくと何かと重宝します。そこへ直接、気になったことをメモできますし、資料に関連する話が出たときに相手にそれを見せて確認することもできます。
    ※ただし!原稿料が書いてあるメールのやりとりや編集者とのやりとりなど、取材先へは見せてはいけない資料もあるのでその点は注意しましょう。

あると便利な仕事道具

  • クリップ・ファイルボード
    お店や街角のアンケート記入の際などに使われているボードです。店舗やイベント会場など、立ったままのインタビュー取材の際、資料を見たり、質問事項をプリントしてメモ書きしやすいように使います。感覚的には、通常のインタビュー取材では、使わない人のほうが多いかもしれません。
  • 付せん
    インタビュー取材の際に、本やカタログなどを見ながら「この箇所がアレで、ソレで」といったやりとりは、まれにあるものです。その際に、目印としてあとで確認しやすいように、付せんを持っていると便利です。
  • モバイルバッテリー
    スマホで連絡をとりあったり、取材場所までナビを使ったり、意外とスマホのバッテリーを消耗します。1個持っておくと、ココロの平和度が違います。
  • のど飴
    インタビュー取材中に質問をしたり、説明をしたり、意外とのどを酷使します。咳止めののど飴をバッグに忍ばせておくと重宝します。取材前になめるのであって、取材中にまだ口の中に残っているのはNGです。
  • 飲み物
    これものど飴と同様に重宝します。ペットボトル500mlのお茶か水が1本あればOKです。取材先で出していただけることがありますが、その際はありがたくいただいて、ペットボトルであれば取材後にそのまま「ありがとうございます。いただいて帰ります」と飲み残しを持ち帰るのは失礼にはあたりません。

原稿のやりとりに必須!各種デジタルツール・ネット環境

次に、原稿や資料のやりとりをクライアントとする際に、必要になってくるデジタルツールやネット環境をご紹介します。

基本ソフトウェア系

  • Microsoft Word:有料
    原稿を書いてクライアントへ送る際は、ほぼ、ワードファイルになります。Microsoft Offceを使えば、Word・Excel・PowerPointの3つのソフトウェアが使えるので便利です。
  • Microsoft Excel:有料
    クライアントから資料などがエクセルデータで送られてくることもあります。Microsoft Offceを使えば、Word・Excel・PowerPointの3つのソフトウェアが使えるので便利です。
  • Microsoft PowerPoint:有料
    クライアントから企画資料がパワーポイントで作られていて、それがそのまま送られてくることがあります。Microsoft Offceを使えば、Word・Excel・PowerPointの3つのソフトウェアが使えるので便利です。
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    ※経験則で言うと、Office系ソフトは互換ソフトはあまりおすすめしません。デザインが崩れたり、意図せぬ文字化けが起きたり、ファイルが開けなかったり、というのが結構あり、結局、本家を持っているほうがストレスがないと気づきました。

  • Adobe Acrobatリーダー(PDF):無料
    パワーポイントと同様、企画資料がPDFで送られてくることもあります。普通はノートパソコンにあらかじめインストールされています。
    ≫最新版のAdobe Acrobatリーダーのインストールはこちら

インターネット環境

  • インターネット接続できる光回線
    原稿のやりとり、資料のやりとり、写真データのやりとり、音声データのやりとりと、意外と容量が重いデータのやりとりが発生します。ストレスにならないよう、自宅のインタンーネット回線はできるだけ高速にしておくのがおすすめです。一般家庭用の光回線であれば十分です。
  • PC・スマホで送受信できるメールアドレス
    メールのやりとりは、できるだけ接続環境を選ばずに閲覧できたり、引っ越しやケータイ会社の変更などをしても、ずっと変わらないアドレスを持っておくのがおすすめです。いまはGmailでメールアカウントを作っておくのが、無料ですし、一般的です。
  • オンラインストレージ
    メールでやりとりできない大容量のデータは、オンラインストレージを使うのが普通です。資料写真、カタログデータ、動画データなどをやりとりする場合もあり、数百MB単位でやりとりが発生します。無料のオンラインストレージとして、GoogleドライブやDropboxが有名です。

デジタルツール系

  • ビジネスチャットツール
    企業がクライアントの場合、チャットツールを使ってのやりとりも発生します。よく使われるチャットツールにも、流行り廃りがあります。ChatWork(チャットワーク)、slack(スラック)、Skype(スカイプ)あたりのアカウントを持っておけば大丈夫でしょう。
  • SNSアプリ(LINE、Facebook)
    出版社などオールドメディアの編集者、デザイナー、カメラマンとは、LINEやFacebookでやりとりするケースが増えているように思います。IT系企業と比べて、ビジネスチャットツールが普及しておらず、手軽にできることが背景にあるかもしれません。
  • GoogleMapアプリ
    初めて行く取材先へ間違わずに時間通りに行くのに必須アプリです。
  • 乗換案内アプリ
    首都圏で電車・バスで移動するのに必須アプリです。GoogleMapの経路案内も良いですが、ナビサービスによって特性があるので、使いながら経験則でアプリを選ぶのがおすすめです。
  • カレンダーアプリ
    スケジュールを忘れないように記録しておくのに必須アプリです。Googleカレンダーであれば、リマインド機能、各種Googleアプリとの連携、PC/スマホとのデータ同期、ちょとした日記代わりにもできるのでおすすめです。

まずは形から入るのもOK!そろえなきゃ始まらないライターの仕事

フリーランスのプロのライターとして仕事をするには、いろいろな仕事道具をそろえておく必要があります。ノートパソコンのように「これでないとダメ!」というものもありますが、自分のスタイルに応じてそろえるのも良いでしょう。

例えば、とても感度が良い外部マイクが付けられる、プロ用の音声・音楽レコーダーを持っているライターさん。
写真も撮れるいわゆるカメライターさんの中には、上級者向け一眼レフカメラと照明機材をそろえている人もいました。

いずれも自分の仕事へのこだわりをはじめ、有料・高額だけれども、仕事の効率化や次の仕事につながったりすることを考えて仕事道具に投資していると言えるでしょう。ぜひあなたも、まずは形からでOK!自分だけのスタイル、仕事道具をそろえてみてはいかがでしょうか。